記憶めぐり旅~人生の棚卸~

実体験で得た気づきや学びを探っていきます!!

ポジティブ思考のコツを知らなかった僕

■褒めるときは大げさに

 

就活支援事業は、

まず集団面接から始まった。

就職できなかった人や、

1年働いて退職してしまった人…

いわゆる第二新卒などがいた。

 

全部で30人ぐらいいたが、

性格は様々なようだった。

「自信に満ち溢れている人」や、

「何も考えていなさそうな人」

「オドオドしている人」などだ。

 

「オドオドしている人」が、

最も多くいた。

就活に失敗して、

藁にも縋る思いでここに来たのかな…

 

(現僕)

昔から人間観察はよく行っていた。

僕は人見知りだったので、

自分に害を与える人間を

見極めることが習慣化していた。

 

そんな中、面接官がやってきた。

30代後半ぐらいの細身の男性だった。

 

「ものすごくニコニコしてる

面接官だな…」

それが第一印象だ。

何をしても許してくれそうな…

 

元々はアパレル業界で働いていたらしい。

教育に注力したい思いが強くなり、

今の支援事業の会社に入社したそうだ。

 

「皆さんこんにちは!!

当プログラムに応募してくれて、

ありがとうございます。

まずは皆のことがしりたいので、

少しお話しようと思います」

 

柔らかい物腰、フランクな口調で

面談が始まった。

5人ずつの集団での面談だ。

 

「では応募してくれた理由を

教えてくれないかな?」

 

僕は正直に話してみた。

就職活動が嫌になったこと、

退屈な毎日を脱したかったこと、

解決方法として就職を選んだこと。

 

すると、

「めちゃくちゃいいいじゃん!!

しっかり考えて選ぶのはいいことだと思う。

退屈な毎日を脱したいと思った、

きっかけとかはあるの?」

 

共感の嵐で拍子抜けした…

相手は前のめりになって、

興味津々に質問してきた。

僕は調子に乗って、

色々な話をしてしまった。

 

別の応募者への質問に移った。

「就職できなかったから、

この先が不安で…」

こういったネガティブな

答えに対しても、

 

「そうだよね、不安だよね…

これからは僕たちがサポートするから!

不安があったら何でも相談してね!!」

というようなことを答えていたと思う。

 

(現僕)

この応募者はもしかしたら両親からも、

「この先どうすんの!?!?」

と攻め立てられていたのかもしれない。

誰も味方がいない状態って怖いよな…

 

これぐらい大げさに表現してくれると、

一見わざとらしく見えていやらしい…

と思うけれど、

言われている側的には大きな効果がある。

 

当時はポカーンと聞いていたけど、

「一度受け止めて共感」

「褒め・応援は大げさに」

することで信頼度は増すのだ。

 

■世の中は「構造と運」でできている

 

一通り面談を終え、

1つの大部屋に集合した。

6人ずつ5つの班に分けられ、

次の説明を待っていた。

 

壇上に女性の講師が上がった。

そして話し始めた。

無難な挨拶のあとに、

こんな話をしてくれた。

 

「今この場にいることを、

『情けない』『恥ずかしい』

と感じている人もいると思います。

 

ただそんなことを、

感じる必要はありません。

皆さんがここに集まったのは、

『たまたま』なんです!!」

 

講師が言うにはこうゆうことだそうだ。

 

企業は良い人材を得たい…

とたくさんの募集を行うのだから、

色々な個性を持った人材が集まる。

 

偶然応募した企業に、

人事と気が合う人材がいただけだと…

僕らが未熟だったわけではないので、

気落ちする必要は全くないのだと…

 

もちろん自分たちの未熟な部分を、

改善する必要がないというわけではない。

ただマイナス思考の人にとっては、

少し気持ちが楽になる考え方だ。

 

(現僕)

当時は、

ただ慰めてくれているだけ。

と感じていたが、

合理的に物事を考えることに

繋がる思考だと今は考える。

 

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この思考はマコなり社長の、

「構造思考」に似ていると感じた。

事実を構造から考えることによって、

自力で変えられる部分・変えられない部分

を理解することができる。

 

変えられない部分に何を考えても

解決することはないので、

変えられる部分のみに注力すればよい。

 

ネガティブになってしまう要因は、

変えることができない事実に注力し、

物事を進めることができないことだと

僕は考えている。

 

この思考で変えることができる事実に

注力して行動することで、

ネガティブに考える暇はなく

ポジティブに行動できる。