記憶めぐり旅~人生の棚卸~

実体験で得た気づきや学びを探っていきます!!

コミュ力を勘違いしていた僕

■話すことがコミュ力とは限らない

 

研修がスタートした。

最初はメンバー間の親睦を深めるため、

催し物をすることになっていた。

各班で内容を考えプレゼンをして、

多数決で催し物を選ぶというのだ。

 

僕は負けず嫌いの性格もあり、

選ばれたいという気持ちでいっぱいだ。

すぐにメンバーを集めて自己紹介を行う。

その後にまず個人で案を5分考え、

出し合って案を煮詰めることにした。

 

自己紹介もディスカッションも、

僕は喋りに喋り倒した。

 

自己紹介では自分はこうゆう人間だ!

と自分の情報をこれでもかと与えた。

ディスカッションでは、

まず自分の意見を主張して

相手の意見に対してガンガン指摘した。

 

本当は言いたいことがあるが、

うまく言えないメンバーももちろんいる。

それは認識していたが、

僕は自分の意見を通したい…

 

だから敢えてと話を聞こうとはしないし、

話すことができない相手を

コミュ力が低いせいだと決めつけた。

自分の意見を通して勝ちたかった。

 

(現僕)

元々いじめられっ子だったからか、

人間関係は『上下関係』や『勝組負組』

という意識がとても強かった。

だからなんとなく、

『皆の前で話す人』が格好良く見えた。

 

『話さない=負け』とも思っていた。

だから誰よりも話していたし、

話さない相手を下に見ていたな…

意見の量が多い人が、

主導権を握ることができると考えていた。

 

コミュ力で大事なこと

 

そんな中、

今までとは異なる展開が起こった。

僕の独壇場でいつも終わっていたが、

間に入ってくる男が現れたのだ。

 

「トリヤル君が仕切ってくれるから、

話進んでめちゃ助かるわ~。

この出し物も面白そうだし!!

〇〇君はどう思う?」

 

大〇洋さんを彷彿とさせる、

天パーの彼が入ってきた。

 

僕は割って入ろうとするが、

「まぁまぁ、

時間もあるし皆の意見も聞きましょ~」

となだめられる。

 

ものすごく柔らかい物腰なので、

言い返す気力もなくなる感じだ。

 

話すのが苦手な人の話を聞くときは、

僕はとてもイライラする。

ボソボソ話されると

何を言っているかわからないし、

スパっと答えてほしいからだ。

 

だが彼は相手が話し終わるまで

最後まで待ち、

よく合間に相槌を入れている。

 

相手が言葉に詰まると、

「それってこうゆうこと?」

と助け船を出すことで、

「そうそう!!」

と相手も楽しそうに話している。

 

「トリヤル君は今のどう思う?

取り入れたら面白そうだと、

僕は思うんだけどな~」

と、僕にも話を振ってくる。

 

これを繰り返して、

ディスカッションは進んでいった。

 

(現僕)

結局意見は僕の案で決まったのだが、

全員納得した状態の採用だった。

今までは最後は多数決だったり、

投げやりな感じで決まったりしていた。

 

そして僕の案も最初に考えたものより、

さらにブラッシュアップされていた。

僕の意見は通ったのだが、

天パーの彼に『通してもらった』

というのが正しいだろう…

 

当時の僕の定義なら、

意見を通した僕が『主導権を握る』

ことになるはずなのだが、

完全に彼が主導権を握っていた。

 

そしてディスカッションをしているとき、

僕はそんなことを考えてはいなかった。

単純に皆と話ができて楽しかった。

 

しかし後から

主導権を握られたことを思い出し、

『負けた』とまたコミュニケーションを

勝ち負けで考えてしまった。

 

僕がコミュ力について

真剣に考え始めるのは、

まだまだ先のことである…

 

コミュ力で大事なことは、

『相手から信頼してもらうこと』

だと今は考えている。

もちろんそこに、

『勝ち負け』なんて一切ない。

 

信頼してもらうには、

①質問

②肯定

の2つが大事だと学んだ。

youtu.be

 

自分の話を一方的にすると

嫌われてしまうので、

まずは相手の話を聞く。

そして肯定して質問し深堀する。

という流れが大切である。

 

ちなみにこのときの案は、

【プロフィール・ビンゴ】

5×5のパネルを用意し、

選択したパネルにランダムで

研修メンバーの顔写真を表示。

 

名前とプロフィールを

3拓クイズで出題し、

ビンゴを狙っていくというもの。

 

親睦会まで1週間あったので、

それまでにたくさん会話して

メンバーのプロフィールを

いかに聞き出すかがポイント。

 

プロフィールの質問は以下など

・好きな食べ物は?

・趣味は?

・特技は?

・最も楽しかった思い出は?

・興味のある職業は?

・将来の夢は?

など